東埼玉新聞社
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 2013年2月8日187号(復刊5号)
越谷市議会・議会選出監査委員
12月議会でも選ばず欠員は半年に
議長責任はもちろんだが集団無責任体制の議会に

 昨年6月と9月の両議会で議会選出の監査委員を否決した越谷市議会は、12月議会では提案者である市長への推薦そのものを見送った。議員間、会派間の不信が強く人選できないことが理由。3回の定例議会で決められず、もちろん臨時議会を開く意思など微塵もなく放置し、監査委員4人(議会選出2人)のうち欠員1の状態が半年になる。恐らく3月議会でも選出できない可能性が高い。
 ここまでくると佐々木浩議長(民主党・ネット・無所属の会)の責任はもちろんだが、議会そのものが市民に知られない密室の中で感情むき出しの対立に終始し、議員・議会の「なすべき」義務を放棄していると言える。6月議会での否決を「議会の自殺行為」と反省した議員がいたが、いまや越谷市議会は集団無責任体制にあるのではないか。
 議員の中には「今の体制では無理だ」と佐々木議長の下で選出するのは不可能だいう声がある一方、職員からは「選べないなら議会選出2人のうち1人を返上して有識者の枠にすればいい」という厳しい意見さえ出ている。

現状維持の原則 可否同数の人事案件で「可」とした前例あり
 昨年6月と9月の両議会で議会選出の監査委員を否決した越谷市議会は、12月議会では提案者である市長への推薦そのものを見送った。議員間、会派間の不信が強く人選できないことが理由。3回の定例議会で決められず、もちろん臨時議会を開く意思など微塵もなく放置し、監査委員4人(議会選出2人)のうち欠員1の状態が半年になる。恐らく3月議会でも選出できない可能性が高い。
 ここまでくると佐々木浩議長(民主党・ネット・無所属の会)の責任はもちろんだが、議会そのものが市民に知られない密室の中で感情むき出しの対立に終始し、議員・議会の「なすべき」義務を放棄していると言える。6月議会での否決を「議会の自殺行為」と反省した議員がいたが、いまや越谷市議会は集団無責任体制にあるのではないか。
 議員の中には「今の体制では無理だ」と佐々木議長の下で選出するのは不可能だいう声がある一方、職員からは「選べないなら議会選出2人のうち1人を返上して有識者の枠にすればいい」という厳しい意見さえ出ている。

現状維持の原則 可否同数の人事案件で「可」とした前例あり
 昨年6月と9月の両議会で議会選出の監査委員を否決した越谷市議会は、12月議会では提案者である市長への推薦そのものを見送った。議員間、会派間の不信が強く人選できないことが理由。3回の定例議会で決められず、もちろん臨時議会を開く意思など微塵もなく放置し、監査委員4人(議会選出2人)のうち欠員1の状態が半年になる。恐らく3月議会でも選出できない可能性が高い。
 ここまでくると佐々木浩議長(民主党・ネット・無所属の会)の責任はもちろんだが、議会そのものが市民に知られない密室の中で感情むき出しの対立に終始し、議員・議会の「なすべき」義務を放棄していると言える。6月議会での否決を「議会の自殺行為」と反省した議員がいたが、いまや越谷市議会は集団無責任体制にあるのではないか。
 議員の中には「今の体制では無理だ」と佐々木議長の下で選出するのは不可能だいう声がある一方、職員からは「選べないなら議会選出2人のうち1人を返上して有識者の枠にすればいい」という厳しい意見さえ出ている。

総選挙、3区・14区とも自民が奪還 維新が比例当選 民主は壊滅
14区 三郷から戦後初の代議士・鈴木義弘氏、 維新で比例復活

14区・維新
北関東比例
鈴木義弘氏(三郷市)
【所属委員会】農林水産
委員会、沖縄・北方問題
特別委員会

14区・
自由民主党
三ッ林裕己氏(幸手市)
【所属委員会】厚生労働委員会
東日本大震災復興特別委員会
海賊行為・国際テロ防止及び
協力支援活動特別委員会

 昨年暮れの衆議院選挙は、民主党が壊滅的な敗北を喫し圧勝した自民党に政権を譲る結果となり、安部第2次内閣が誕生した。本紙管内では3区、14区とも自民が議席を奪還した。14区では維新の新人が北関東比例で復活当選し、戦後初めて三郷市から衆議院議員が誕生した。
 選挙は自民、民主の2大政党のほか、共産、みんなの党、維新から立候補し5〜6人で争われた。非自民票が分散した結果、民主は予想以上に得票できず比例での復活もならなかった。自民は公明票を含めた基礎的な支持層を手堅くまとめ勝利につなげた。
 前回選挙で政権交代を果たした民主は、“マニュフェスト違反”と総称されるような政権担当能力と政策遂行の覚悟のなさが国民の失望を招き、分裂騒動が不信に拍車をかけた。=選挙の結果などは2面に掲載比例復活で当選した鈴木義弘氏は、自民党県議だったが、「三郷から国会議員を」の声を受けて出馬を決意、当初は無所属を考えていたが、選挙戦の不利を痛感し、公示間際に維新に合流した。出馬に共感する地元の三郷でトップ得票し、八潮や吉川で善戦、比例当選につなげた。
 三郷市では大正末期(1923〜6)旧彦成村の高木利平と神谷弥平の2人が衆議院議員を務めた。いずれも2年程度らしい。ここから数えれば86年ぶりの国会議員誕生となる。戦後の国会議員は、2007年参議院選で当選した同市早稲田在住の丸山和也氏(自民、比例)が初。
 鈴木氏は、胸に秘めていた国政参画を見事果たした。「県政で感じた「壁」を打ち破る活躍が期待される。維新の旗を掲げたことで、今後の活動には厳しいものがあることも確かである。古巣の自民党からは除名されており(昨年11月28日、3区の谷古宇勘司氏も同時に受けた)、支持者の理解を得ることがこれまで以上に大事になる。
 また、自民県連は、鈴木氏の推薦決議をした三郷市と八潮市の両支部を認めないという厳しい対応をしており、「地元から代議士を」からの脱皮が問われる。

選挙区は自公連携で三ッ林氏、民主中野氏 共産苗村氏振るわず
 自民の三ッ林裕己氏は、公認後の期間があって先行していたが、根強い世襲批判のほか8月にベテラン秘書が辞めたり、北部地域で鈴木氏の追い上げを受けるなどで苦戦。しかし、公明との連携がほぼ完璧に機能し逃げ切った。
 民主・中野譲氏は、これまでの得票を半減。組織をつくらず、個人の繋がりで支持を広げるという豪語も“風頼み”の裏返しでしかなかった。民主への逆風をモロに受けた。
 共産・苗村光雄氏は、原発即時ゼロなどを訴え、無党派層の受け皿が期待されたが、基礎的な得票に止まった。

3区 黄川田氏、元大臣を破る
細川氏、比例復活もならず
維新・谷古宇氏、みんな宮瀬氏が善戦

3区・
自由民主党
黄川田仁志氏(越谷市)
【所属委員会】外務委員会、法務委員会、災害対策特別委員会、消費者問題特別委員会


 越谷・草加では自民の新人・黄川田仁志氏が厚生労働大臣経験者の民主・細川律夫氏を下して初当選を飾った。
 自民・新人の黄川田氏が、越谷と草加の両市でトップ得票、厚生労働大臣経験者の細川氏に大差をつけて初陣を飾った。
 細川氏の超低迷ぶりは予想外との声もあるが、民主への不信だけでなく、多選など本人への批判も含まれた結果だろう。
 維新・谷古宇氏は急な出馬にもかかわらず3位につけた。維新への期待と根強い支持層の表れ。みんな・宮瀬氏との合計票は黄川田氏に迫り細川氏の比例復活を阻んだ。第3極への期待がこの票になったわけで、一本化していたら?  の悔いが残ろう。
 黄川田氏の勝利は、自民、公明の基礎的支持層をまとめた結果。小選挙区の宿命とはいえ、得票は3割強であることを肝に銘じたいところ。
 が、越谷の自民支持層にとって今回選挙は、16年前の越谷市長選以来、大きい選挙に敗け続きだっただけに久々の美酒。この勢いを秋の市長選にぶつけたいと意気込んでいる。

14区市町別の得票と投票率
総得票 三 郷 八 潮 吉 川 松 伏
三ツ林裕己 84,263 15,640 11,218 9,822 5,349
鈴木義弘 71,949 24,959 12,088 8.959 3,419
中野 譲 42,655 9,745 6,135 5,336 2,303
苗村光雄 20,190 5,380 3,165 2,856 1,210
大塚克雄 3,161 721 545 412 191
計(有効投票) 222,218 56,445 33,151 27,388 12,472
無効等 8,108 1,996 1,451 966 502
有権者数 419,574 108,210 66,356 52,950 24,680
投票率 % 55.78 54.00 52.15 53.54 57.52
春日部 杉 戸 幸 手 久 喜
三ツ林裕己 7,268 9,450 13,607 11,909
鈴木義弘 4,330 5,093 5,322 7,779
中野 譲 3,583 4,632 4,350 6,571
苗村光雄 1,440 1,976 1,576 2,587
大塚克雄 223 292 340 434
計(有効投票) 16,844 21,443 25,195 29,280
無効等 644 716 850 983
有権者数 31,003 38,514 44,978 52,883
投票率 % 56.42 57.52 57.91 57.22

3区市町別の得票と投票率
総得票 草 加 越 谷
黄川田仁志 87,695 35,320 52,375
細川律夫 58,590 20,548 38,042
谷古宇勘司 46,136 24,260 21,876
宮瀬英治 37,034 14,893 22,141
広瀬伸一 17,346 8,374 8,972
計(有効投票) 246,801 103,395 143,406
無効等 9,407 3,840 5,567
有権者数 459,854 195,089 264,765
投票率 % 55.61 54.97 56.26
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